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2011年8月10日(水) 8:45
From:IIO株式投資クラブ 西雅文
昨晩のNYダウは大きく反発しました(下図赤丸部)。
現在値 11,239.77 ↑
前日比 +429.92 (+3.98%)

(チャートSBI証券より引用)
NYダウが上げ反転するのを確認してから、ソフトより有利に仕掛ける中級テクニックを実行するのがIIO流の1つの手法です。
したがって、IIO流株式売買ソフトのバージョン15のカウンタートレンド(逆張り)システムを使って、ソフトより有利に買いを仕掛ける3回目のポイントとなります。
ただし、NYダウの出来高をみると前営業日より小さくなりましたが、まだまだ大きい(上図青丸部)。
市場ではパニックモードでの売りが続いていることがわかります。
本日仕掛けても機敏であり間違いではありません。
しかし、めったにない暴落相場ですので、実際の買い仕掛けはNYダウの出来高がもう少し小さくなるまで待ってもよいでしょう。
さらに米ドルをみると、日本の政策当局が買い上げた米ドルが、再び買い上げ前の水準まで下落しています(下図赤丸部)。

(チャートSBI証券より引用)
したがって、NYダウは米国の信用を取り戻して上げたのではないことがわかります。
ということはつまり、政策当局による株価の買い支え・買い上げがあったのではないかと考えられるのです。
なぜなら、これ以上株価が下がると、企業の株式を保有している銀行の経営を直撃するからです。
あくまで推測ですが、買い上げの動機十分と言えるでしょう。
また、2つ上のNYダウのチャートをみると、下髭が長くなっています。
前半下げて、後半買い上げられたことがわかります。
そう考えると、上げ幅が大きく”すさまじい買い上げ”であったことがわかります。
通常、政府系の資金というのは株式市場の規模に比べて非常に大きい。
したがって、このまま買い支え・買い上げが続いて、売り方のパニックが収まってくると上げ反転する可能性が高くなります。
なぜなら、買い方の大半が損切りが済んでしまって、買いの転売(損切り)による売りがなくなるからです。
また、空売りで暴落を狙って追撃売りしていたトレーダーも、政府系資金の買い上げにより驚いて買い戻しに動くからです。
したがって、目先では一瞬売り圧力が弱まって、上げる可能性が高いと言えます。
米国債格下げで世界的な株価の暴落が起きましたが、不思議なことに米国債自体が下げていません。
たとえば、田中栄氏のレポートによると、米国債格下げ後、米国債の価格はむしろ上げっています。
不思議ですよね。
米国債が格下げになったのに米国債が上がった理由は、暴落した株式市場から債券市場に資金が移っているからです。
今回の暴落は緊縮財政に景気後退懸念によるもので、米国債の下落によるものではない。
したがって、「米国債の格下げは、大した影響がない」と言う分析者も多くいます。
米国のオバマ大統領は「米国は今後もトリプルAだ」と宣言しました。
米国債格下げによる債券安発生を予め予測して、債券安発生を防ぐために”意図的に”株価暴落を演出した可能性さえ指摘されています。
上記シナリオが正しいとすれば、株式市場を暴落と引き換えに米国債下落を防いだことになります。
米国は現在、「株式市場」「米ドル」の防衛を捨てて、「米国債」の本丸だけを防衛している状態と考えればすっきり理解できます。
特にドル安は、貿易収支改善になるので、日本や中国にとっては痛手ですが、米国はマイナスよりプラスが大きいと考えている可能性があります。
対ユーロに対しては、米英系のヘッジファンドがギリシャのCDSや国債等を売り込んで、ライバルのユーロに対してドルを防衛しようとしています。
ユーロに対してはドルを防衛するが、輸出国の日本と中国は基軸通貨としてのライバルとならないし、ドル安でも良いと考えているのかもしれません。
米国は非常にうまく戦っているように思われますが、それで最終的に残るは本丸の「債券市場」だけです。
米国がうまく立ち回りながらも、少しずつ権力を手放しているのは間違いありません。
株価の暴落が一段落して再び債券市場から株式市場に資金が移ったとき、今度こそ米国債の下落がはじまるかもしれません。
田中栄氏のレポートによると、S&Pは、ファニーメイやフレディマックといった米政府系の住宅金融機関や、米国の地方債、イスラエルなど外国政府発行の債券など、米政府の保証によって価値が支えられている債券類を8月8日に格下げし始めたそうです。
したがって、米国の最後の本丸の債券システムの崩壊がはじまる可能性があります。
もし米国債の下落主導で株価も暴落し始めたら、米ドル安・米国債券安・株安のトリプル安となる可能性もある。
それが、現在の世界経済システムにとって最悪のシナリオです。
今回の暴落は序の口で、本番が先にありそうです。
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